練習方法、そろそろ変えませんか?

こんにちは、栗です!

今回はちょっと問題作かもしれないです。

お気を悪くなさった方がいたらごめんなさい。先に謝っておきます。

また後輩向けな感じです。途中で力尽きたんですけど、続きはまた今度書きます。

何かの糧にしてくれれば幸甚です。

あとすみません、ワードだと区別されている段落記号(数字とか記号の違いとか)がコピペの過程でぜーんぶ黒丸に置き換わってしまってめっちゃ読みにくくなってます。ごめんなさい。機械音痴なので治し方わからないです。めんどいし。我慢して読んでください。。。。

 

以下コピペ

 

練習方法の提案

UT 栗原悠太朗

今回書くことはちょっと上から目線のイキリと取られてもおかしくないので、先に断っておきます。めっちゃ自戒も含んでいますし、ワールズ練習中の僕がここまで気にして徹底的にやれていたかというと全然そうではないです。ちゃんとやっていればもっといいところまで行けたと思うので主に後悔からこの文章を書いています。本当に。

大してできねえくせに先輩風吹かせやがって、と思うかもしれません。思ってくれて大いに結構です。事実なので。しかしこれに関しては誰かが泥をかぶって一石を投じないといけないと思っています。

あとシンプルに体育会の部活のノリが抜けてないだけかもしれないです。

 

前の投稿でも最後に書いたと思うのですが、むやみにラウンド練を繰り返すことに意味はありません。いろんな人が言ってるらしいです。ツイッターとかで誰かが言ってるの聞いたことあるんじゃないでしょうか?

例えば僕の同期のO島くんが今留学中のNUS@シンガポールでは、ABPとかUADCとかでバリバリ勝ってくるトップディベーターはほとんど練習に来ないらしいです。自分たちでリサーチとかケース練とかをやっているのだそう。その結果練習のラウンドのレベルはそんなに日本と大差なく、本郷練とかも遜色ないくらいらしいですよ。

考えてみたらラウンド練って効率悪くないですか?1回2時間とか2時間半の練習で7分しか話せないし、緊張感もないし、フィードバックも時間がないからチャチャっと終わってしまいます。たまーにいい感じのスピーチができて嬉しくなるくらいじゃないですか?ゆーて他の人のスピーチ中にスマホ触ってることとかあるでしょ。僕はありました。

強いていうならばカンを鈍らせないことと、BPクロージングの練習をするときだけ効果があると思います。2週間に1回やる、あと大会前は増やす、みたいな感じで十分だと思います。

甲子園出るようなチームが毎回楽しい楽しい紅白戦ばかりやってるわけないだろ!

 

と、ここまでのことを頭でわかってる人は多いと思います。ただそれを実行しようという勇気がある人がいないだけです。慶応にいる僕の同期のT村くらいじゃないですか?本当にすごいと思います。普段あんま言わないけど尊敬してやまないです。

いやそれはそうですよね、ラウンド練やってれば練習してる気になれるし、何よりディベートしてる気になれますもんね、勝ち負けが実際につくからゲームみたいで面白いし、人前で話すの楽しいですもんね。失敗しても「いやーこのモーションのGovきつくね?」「今日ちょっと調子悪かったわーAP忘れた」てな感じでその失敗が一度きりの不調であるかのように自分を納得させられるじゃないですか。

僕はもともと人前で英語話してジャッジとか他の人たちが真剣に聞いてくれているという状況そのものに快感を覚えて勝敗とかはまあ後からついてくるもの、みたいなモチベだったので大学ディベートのうち約2年半を無駄に過ごしてしまいました。

 

聞きたいんですけど、ただでさえ週2回しかない練習が単なる「ラウンドで使う部屋の提供」でいいんですかね?そんなハードル低くていいの?もうちょっと鍛えていかないと全体としては上手くならないんじゃないですか?

どこの大学もまだ部全体としてはラウンド練以外の方法を試したことがなくて、それぞれの大学の中のほんの一部のめっちゃ頑張れる人だけがプライベートで先輩とのスピ練ケース練とかリサーチとか復習スピーチとかして抜きん出て上手くなってますよね。今のUTの部長みたいに。他の大学もまああんな感じの練習してるし、1年生大会やその他の国内大会でウチの大学だけめっちゃ成績悪いなんてこともないし、まあゆーてみんなちょっとずつは上手くなってんじゃね?って感じですか?

あと、純粋にディベートを楽しみたい、別に大会で勝つとかはそこまでガチで考えてない人のための門戸も開くべきだ!っていう人が必ず出てくると思うんですけど、いや別にそういう人たちは1週間か2週間に1回きて楽しくラウンドして帰ればいいじゃないですか。そういう参加の仕方は全っ然ありだと思うし、否定するつもりは全くないです。僕もずっとそうだったし、何だったら今でもそういう参加が楽だしぶっちゃけ楽しいと思ってます。ただ問題は、練習のスタンダードをそういう人たちに合わせていいんですか?ってことなんです。上手くなりたい!大会で勝ちたい!と多かれ少なかれ思っている人は部内にそれなりにいると思うんですけど、その人たちがみんなでメキメキ上手くなっていける練習をなぜ優先しないのでしょうか?

 

ここで書くことはあくまで提案なので、別にやらないくてもいいです。代々続いてきた毎回ラウンド練という習慣を壊すのは部を仕切ってる人にとって大きな決断だと思うし、練習に参加する人が減るかもしれないです。

あともちろん、実戦としてのラウンド練をこなしつつ自分で地道な練習をやっていけてる僕のワールズのチームメイトみたいな努力する天才はもうこの先読まなくていいです。

 

ながーいイントロとセットアップを終えたところで、

 

目次

  1. 基礎の大切さについて
  2. 具体的な練習方法の提案と注意点

 

  1. 基礎の大切さについて

これは僕と有元さんが海外遠征とかして、色々なディベーターにアドバイスを求めた時に本当に耳にタコができるくらい言われたものです。いやマジで。

インパクトちゃんと出せよ、AP出せよ、メカニズム出せよ、反論もAREAでやれよ、そして多層的にやれよ、even if話せよ・・・・・

 

みんな絶対何回も言われてるでしょ?ほとんどの敗因ってこのどれかだと思うんですよ。これはうまいディベーターでも全員多分そうです。毎回どっかが足りないんです。

 

以下は冬Tが終わった後にますさんが海外ジャッジ勢に聞いたことらしいです。(勝手に使ってすみません)

以下引用

「今回多くのAC/IAの方に『日本ディベ界についてどう思う?』と聞く機会があったのですが、面白かったのがtacticalになりすぎだってことでした。印象的だったのが、多くのディベーターが勝つために最小限の話をしていて、もっと『考えてほしい』って言われたことです。例えば、勝ちやすさを求めて定義を自分が有利になるように曲げたり、ソフトケースに走ったり、mutually exclusiveじゃないケースを使ったり、アサーションを出す際にメカニズムをほんのすこししかor全く詰めない、だったり。」

引用終わり

 

結局多分、最後にものをいうのは示したいアサーションを分析で示しきって、それが大事なことだと説明しきって、相手が言ってることに反論しきる力に尽きるのだと感じます。自分も全くできていないので正直こんな御託を並べるのが恥ずかしいですが。

 

2年生とか1年生に聞きたいんですけど、紅葉とか梅子の古典モーションをバンって適当に出されて、冬T基準で79とか80とか取れるような恥ずかしくないスピーチができますか?一個下の学年の人たちに絶対負けないスピーチができますか?正直僕は自分自身怪しいです。

これは昨日新幹線で聞いた話なんですが、僕が一番仲のいいH本先輩がUTの春合宿に行ってTHW legalize all drugsを見たときに、ラウンドの中の1年生がchoiceの話とかほとんどせずに終わったそうです。心配そうでした。いや戦略としてそれを選んでるならいいんだけど(実際突き詰めて考えてみるとblack marketとかwar on drugsの話とかがwinning matterとして出てくるのは大いにあり得るので)、建てろって言われてちゃんと建てられるんですか?多くの人が、「アルコールも一緒じゃん!危険な登山もオッケーしてるじゃん!」くらいの薄さで終わる気がしてならないです。

 

ラウンド練で難しめの大会の過去モーションとか使ってやる前に、基礎を固めてみたらいかがでしょうか。どんなモーションが来ても、メカニズムとかインパクトとかそう言ったburdenは逃さず喋るぞという感じ。

 

THW make voting mandatoryとか、ちゃんとしたケース完成させてみましょう。

それをやらないでadvancedなモーション、例えばTHR the rise of right wing populism in 1stworld liberal democraciesみたいなのをやっても本当に何も得られるものはないです。微塵も、ないです。

 

  1. 具体的な練習方法

理想としては、2人から4人で練習してるのを先輩が監督してちょっとずつアドバイスしたり練習メニュー決めながらやるのが一番です。でも普段の練習では先輩来なかったりするので、同級生だけでできるメニューを考えてみました。

 

 アーギュメント一つを説明して落としきる練習

  • 二人組みになる。
  • 古典モーションを一つ選び、Gov、Oppを二人に割り振る。

Gov、Oppのメインの話はこれだよねと二人でパパっと確認する。(流石に外したケースで練習するのはもったいないからここで軌道修正しよう。)

  • 各自、「ここだけは外さない」という課題を決めて宣言。(抽象から具体の説明の流れを形として出す、インパクトをしっかり話す、フィラーを入れない、など)
  • 別れて7~8分でプレパして、その一個の話をスピーチする。サインポスト1個分。チョイス!とか、Why do people become irresponsible when they are anonymous on the Internet?とか。

相手のスピーチ中は、リバッタルとか考えずにとにかく「分析はしっかり納得できるほど出ていたか?」「例はあったか?その例の中のロジックは説明されていたか?」「インパクトは明示的に出ていて、大事そうに思えるだけの落とし方がなされていたか?」など、ケースの根幹になるところを批判的に見る。フローをジャッジのようにとりながら指摘をたくさんメモる。

  • ダメ出し。お互いにスピーカースコアをつけて、いいところは褒め、足りないところを指摘する。(この分析が結局何を示したいのかわからなかった、この大事なアクター話してないから分析そもそも薄い、Why is it important?の問いが出てない、ファクトやイラストがないから現実味がない、大事そうに聞こえない、People become irresponsible when they speak on anonymous SNSの現象はわかったけどそれがどう悪いのか説明されてない、などなど)

この際の指摘が、アーギュメントの中身に対するdeconstructiveな反論にならないように注意。

  • 3〜5分でまた再プレパ。指摘されたところを補い、いらないところは捨てて洗練する。

もう一回順にスピーチ。

  • 最後にお互いもう一回軽くフィードバック
  • 次のスピーチではここは絶対外さない!という死守ラインを1〜2個決める

 

終了。

 

これで多分40分くらいのはずです。練習が大体2時間くらいだとして、ペア変えながらこれだけ回してもモーション3つでスピーチ6回できるし、細かいフィードバックに基づいた反復練習ができますよね?

まともにできない初見のモーションで、冬T基準74とか75のスピーチ1回して、小手先のフィードバックもらって帰るより良さそうな気がしませんか?

 

慣れてきたらモーションの難易度をすこーしずつ上げて、プレパの時間を短くしていきましょう。

紙に書く量を減らそうと努力するのもいい方法だと思います。試合とかになると、安心したくて紙に全文書くみたいなことありませんか?要改善です。僕は究極に焦るとLadies and gentlemenとか書き始めます笑

 

簡単なモーションで、サインポスト1個分しかスピーチしなくて、こんなことして上手くならないだろ〜とか思ったやつ、いっぺんでいいから誰か捕まえて2人でやってみ?どうせまともにできねえから。

 

ただ、ひとつ注意点があります。

このときに組むペアなんですが、なるべく自分と同じくらいの実力の人がいいです。いきなりめっちゃうまい先輩とかとやると、萎縮して思考停止するし多分すごくしんどい。自分が何を言っても一方的にダメ出しされて否定されることがわかっているから。人間の脳みそは自己防衛的に出来ているので、特に頭を使う競技では自分が一方的に傷つくとわかっていると考えなくなってしまうのです。有元さんと練習してるときに、普段のスピーチではそこそこできてるのに面と向かってハイこういうアーギュメントに反論5個考えてとか言われるとマジで全然出ねえ、みたいなのが結構頻繁に起こったので体験としても確認済みです笑。スピーチの内容や技術への否定が人格の否定でないことを理解した上で、お互いに遠慮せずに対等にダメ出しできる、それを踏まえてしっかり進んでいける、という関係を同級生もしくは近しい先輩と築けるといいですね。逆に同じ部内の同級生とそういった関係すら築けないのって結構ヤバくないですか?自戒を込めますが。

 

 

  • 反論の練習

とか、書こうと思ったのですがザカン明けでちょっとめんどくさくなってきたので雑な感じで。

  • 2人組、Gov、Opp割り振る。
  • モーション選んで、プレパを7~8分。
  • 時間がきたらPMは、7分丸ごとではなくメインアーギュメントひとつだけスピーチ。この時ももちろん、立論の練習の時と同様に本気で。分析つめつめ、インパクトもりもりで。全力。
  • スピーチ終わったらすぐに反論。練習なので、相手を可能な限り焼き尽くす。タイマネとか、反論に5分も使うなよとか気にしない。

反論される側がそれをアセスメントする。自分の話が焼かれたと思うか?

  • ダメ出し
  • 3~5分ののち改善スピーチ(反論のみ)
  • 最後にもう一度アドバイス。この時、反論を担当した人もコンストに対して思ったことを伝えましょう。

 

気をつけること

  • 反論もAREAで。

They said….

But we say that’s….

The reason is….

For example,….

So,….

反論で忘れがちなのがRと最後のA。例だけ、もしくは違うシナリオだけ投げつけて終わらないように。また、その反論がディベートにおいてどう大事なのかというメタを最後のAに持ってこれると良いですね。

  • 反論の種類をしっかり意識。

反論でおそらく一番最弱なのは、Not mutually exclusiveです。いや、もちろんこの反論が決め手になってケースの優劣が決まることもたくさんあるし重要な反論なんですけど、本質的に切ってないですよね相手の話を。Mitigatoryな反論ということです。これだけ打って満足してたらengagementになっていないかもしれないですね。

できれば「は?違くね?」っていうdeconstructiveな反論が打てれば一番いいと思います。嘘じゃね?という。これにはアクターのキャラを塗り替える必要があるので少し手間がかかりますし思いつくのが苦手な人は特訓しないと永遠に思いつくようにならないです。非常に苦労しました。

もちろん他にも色々な種類はあるのでしょうが(not importantなど)、この練習をするときに気をつけて欲しいのは、今打ってる反論がmitigatoryなものかdeconstructiveなものかということです。

前者ばっかり打っている人はこの反論の練習を生かしていください。

  • Even ifのレイヤーを必ず入れなさい。

あまり説明はないです。Even ifを話しなさい。

 

 

  • モーションのバーデン探しの旅、Wishlistの作成

これちょっと疲れたので一旦おいてまた今度書きます。

 

 

 

 

まとめ

頼むから1週間、いや練習一回分、いや空きコマに友達と、とかでもいいから試してみ!

役に立つ練習だとわかってくれると思う!

なんだったら暇なので呼んでくれればこういう練習を実践してみるセッションとかします!

 

練習方法、考え直してみよ〜〜〜〜〜〜〜!

 

せやろがい!(知ってるのかなみんな、このネタ元のおじさん)